キン肉マンII世

キン肉マン2世 27 (プレイボーイコミックス)

キン肉マン2世 27 (プレイボーイコミックス)

キン肉マン2世 29 (プレイボーイコミックス)

キン肉マン2世 29 (プレイボーイコミックス)

ここで第1部が終了。最後のところはかなり面白く読めた。このマンガの最大の面白さは、とにもかくにも「友情」である。「友情」といえば、ジャンプの3大テーマたる「勝利」「努力」も連想されるが、万太郎がケビンに敗北したのはジャンプ的なテーマからの逸脱を思わせる。「努力」は相変わらずだけどね。あと、オリジナルの『キン肉マン』との関係が実にうまくできているのが、このマンガのいいところ。過去の偉業に依拠しすぎず、リスペクトがきちんと存在している。このマンガで、「伝説超人」が出てきてがっかりしたことは一度もないんだよなあ。過去の「名作」を台無しにしている「続編」の多いなか、これほどうまく行っている「続編」もめずらしいと思う。それは、描き手であるゆでたまごや編集者の人たちが、オリジナルの『キン肉マン』を心から愛しているからだろう。第2部は、超人タッグ編だそうな。中学生のころ、翌週が待ちきれず、ジャンプ発売日の月曜日を待ちこがれていた日を思い出す。期待。
ところで、29巻に若き日のロビンマスク編が収められていて、これはこれで面白いのだが、超人オリンピックって悪行超人は出られないんじゃなかったっけ???