デトロイト・メタル・シティ

デトロイト・メタル・シティ スペシャル・エディション [DVD]

デトロイト・メタル・シティ スペシャル・エディション [DVD]

 小倉のリバーウォークで。松山ケンイチのあまりの「クラウザーさんらしさ」に、公開前から楽しみにしていたのだ。原作を生かしながら、物語としてよくまとめている。内容は根岸の葛藤が中心。前半はその落ち込み具合と社長の過激さに痛々しさを感じたほど。最後のほうでようやく原作のDMCらしさが。全体として、笑いあり(何度か、腹を抱えて笑ってしまった)、涙ありでとても面白かったが、原作のバカバカしさが好きな自分にとっては少し物足りない。でも、原作ではわかりにくいライブ感が感じられたので、それはそれでよかった。その意味では、DVDを待つより、大音量の映画館で観たほうがよいだろう。今さら気づいたが、この作品の肝は映画でも原作でも信者たちなんだね。ゴー・トゥ・DMC