『おのぼり物語』

おのぼり物語 (バンブー・コミックス)

おのぼり物語 (バンブー・コミックス)

 カラスヤにハマることになったきっかけのマンガ。数ヶ月ぶりに再読。家族の死については、やはりグッと来てしまう。でも、それを単なる感傷話にせず、物語として読者を引きつけるものにしているカラスヤの才能に感服。その点で、桜玉吉の作風にどことなく通じている。この人のマンガのいいところは、なんだかんだで主人公が楽天的なところ。このマンガを読んでいると、つらいことがあったり、お先真っ暗だったりしても、人生ってなんだかまんざらでもないな、と思えてくるから不思議(その意味では、最近の玉吉とは逆の路線を行っているといえるだろう)。カラスヤ好きにも、今までカラスヤのマンガを読んだことない人にもオススメ。