『ONE PIECE film STRONG WORLD』

 23時10分からのレイトショーで『ONE PIECE film STRONG WORLD』を鑑賞。
 以下、多少のネタバレあり。



 映画館に着いたら結構な人。全席予約なのでそう混乱はないようだが、当日券狙いで来ている人もちらほら。当然、全席売り切れで「え〜」という声も。パンフは売り切れていた。待っていると、サンジファンの卒業生Nさんとばったり(最近はエースにぞっこんだそうな)。昨日、前売りチケットを買うのに1時間待ちだったとのこと。みんな0巻のために必死だったんだね。もっとも全員が全員0巻が目的だったわけでもないと思うが。
 映画の内容は、今まで原作でやったいくつかのことを別のかたちでやってみせた、という印象。ナミが仲間のために裏切ったふりをするとか、島が空に浮かんでいるとか、カミナリを使うとか。ビリーって要するにカルーじゃん。負けて負けて最後に勝つ、というのもよくある原作のパターン。唯一、映画でも絶対にあると思って実際にはなかったのが、ルフィが「メシ〜!」という場面。ルフィに食事をさせる場所がなかったのか、はたまた時間的な制約か。
 CGがずいぶん眼についたが、映像ならではの場面も。ルフィたちが敵のアジトに乗り込んでいく場面のルフィの登場の仕方はじつにかっこよかった。一味が、原作ではまずやらないだろう大砲やらピストルやらぶっぱなすのも動画ならでは。ただ、映像の分、友情物語やひとつひとつの仕草が少々くさく感じられた。面白いなと思ったのはクライマックスの場面。ルフィが最後の攻撃を出すところは動画というよりはマンガ。映画に原作者が関わった影響があるのかもしれない。
 アニメをまったく観たことのない自分には、キャラの声などもっと違和感があるかと思っていたがそれほどでもなかった。ただ、フランキーの声は脳内音声とまったく違っていた。あと、声優は違うが技の名前の言い方などの点でルフィと悟空が頭のなかでかぶっていた。あ、わざわざ技の名前をいいながら攻撃するのが、くさく感じられた理由のひとつなのかも。
 まぁでもそれなりに楽しめた。キャラ全員の見せ場もそれぞれあったし、努力・友情・勝利というテーマは決して嫌いじゃない。だけどジャンプで読んだ0巻のエピソードのほうが楽しめたかな。0巻は家人の分と2冊ゲット。1冊あれば十分なんだけど、もう1冊どうしようかなあ。